慢性骨髄性白血病は毎月どのぐらい治療費がかかるのか。
体のことはもちろん、現実的な問題としてお金のことも気になってきますよね。
がん治療と聞くと、とても高額な治療費がかかるイメージがありますが、きちんとした制度を利用すれば、個人の金銭負担を軽くすることもできます。
そこで今回は、3か月に1度支払っている実際の治療費と、利用している補助制度についてご紹介します。参考になさってください。
※慢性骨髄性白血病=CMLと記載。
CML治療費の毎月の出費
毎月出費している治療費は、14800円です。(薬代と血液検査、診断料込)
夫の現状としては(CML発症5年目※2016年時点)
- タシグナ150mg(ニロチニブ)を1日4錠を2回に分けて服用
- 3か月に1度(1年に4回)通院し、3か月分の薬を処方されている
- タシグナ以外の薬の服用は無し
- CMLの慢性期で分子学的寛解と2016年10月に診断された
ただし、上記で述べた毎月の治療費は高額療養費を適用した金額になるので、3か月に1度、病院の窓口と薬局で支払っている金額は合わせて約50万円ほどです。(後から還付されます)
※処方される薬や治療法によって金額は変動します。あくまで目安として参考にしてください。
病状もさることながら、実際にこれから支払っていく治療費に大きな不安を感じると思います。そんなときは、高額療養費制度を確認してみてください。続けて、高額療養費制度についてご紹介します。
高額療養費制度
高額療養費制度を簡単に説明すると、
月の初めから終わりまでの間、医療機関や薬局で支払った金額が一定額を越えた場合、自己負担額が払い戻される制度です。※年齢や所得によって、自己負担限度額が決まっています。
夫の年齢と所得を照らし合わせると、自己負担上限額は44400円。3か月に1度の支払いなので、ひと月あたりの治療費は14800円になります。
次の2つのリンク先が制度について詳しく説明されてますので、ご覧ください。
※会社にお勤めの方で、専任の税理士がいる場合は手続きを代行してくれる可能性もありますので、一度お問い合わせください。
毎月14800円の負担額でも1年にすると約18円ほど。決して安い金額ではありません。少しでも自分の負担を軽減できる制度は、どんどん利用していきましょう。
続けて、あなたが利用できるかもしれない様々な制度をご紹介します。
高額療養費制度以外の制度
ここでは
- 医療費控除
- 生命保険やがん保険の一時金
- 障害年金
この3つについてご紹介していきます。
医療費控除
多額の医療費を支払った際に税務署に確定申告をすれば、支払った所得税が還付されます。そんなに多くの金額が還付される訳ではないですが、支払った医療費によっては1万円以上還付される場合もありますので、確認してみてください。
加入している生命保険やがん保険の一時金払い
生命保険やがん保険に加入している場合、CMLが対象として認可されれば一時金が支払われる可能性があります。
夫も生命保険の一時金が振り込まれましたが、発症当時は貯金で十分賄える金額だったので、保険会社に申請しなくてもよかったかなと後になって思いました。
ただし、CMLの進行度によっては入院が必要になり、急な出費につながる場合もあります。
- 生命保険の一時金
- がん保険の見舞金
- 入院する場合の給付金
など、生命保険やがん保険に加入している場合は、契約書をよく確認しましょう。
契約書を見ても分かり辛い場合は、最寄りの保険ショップか、カスタマーサービスに遠慮なく尋ねてください。
障害年金
慢性骨髄性白血病でも障害年金の受給者として対象になるケースがあります。
実はCMLが障害年金の対象になると知ったのはこの記事を書く前で、もっと早くに知っておけばよかったと後悔しました。
認定基準が設けられているので、障害年金の対象になるか一度ご確認ください。
※必ずしもCMLが障害年金の対象になる訳ではありません。
CMLを発症してからすぐに、治療費のことなど考えられる余裕はないかもしれません。ただ、これから必要になるであろう治療費をサポートしてくれる制度はあるので、落ち着いたときに行動してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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